近年、LGBT(Lesbian、 Gay、 Bisexual and Transgender)に代表される性的少数者に関する権利拡大の動きは日本を含めて世界的にみられる 。
本研究では、大学に通うLGBT当事者に対してインタビュー調査を行い、かれらが大学生活において抱える具体的な困難やニーズを質的に明らかにする。その結果から、LGBTに対する大学のサポート体制や学生の主観的体験が学生の精神健康度や学業の動機づけにどのように影響するかについて仮説を生成し、Web調査にて量的に仮説を検証する。
本研究の結果から、LGBTを含む多様性に開かれた大学環境を実現するうえで有益な知見を提示できると考えられる。
大学で感じたセクシュアリティに起因する困難や大学に対するニーズに関するインタビュー調査にご協力いただける方を募集しています。対象は首都圏の大学に属する18〜29歳のLGBT当事者の学生です。謝礼は交通費を含め3000円となります。インタビューは日本語で行います。
ご協力いただける方はメールでご連絡ください。
所属:神戸大学戦略企画室 特命准教授
専門:国際学術広報論、国際関係史、ジェンダーとセクシュアリティ
プロフィール:東京大学大学院総合文化研究科博士後期課単位取得満期退学。修士(国際関係論)。東京大学全体の国際学術広報の企画・指導をしています。また、学内外のダイバーシティ関係組織とネットワークとともに連携し、LGBTの学生支援などを行っています。
所属:東京大学大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース 博士課程
専門:臨床心理学,LGBT,パートナー関係,若者支援
プロフィール:東京大学大学院博士課程に所属し、主にゲイ男性の性とパートナー関係に関して研究しています。また、臨床心理学の実践活動としては、精神科クリニックにて心理士として幅広いカウンセリングの仕事と、生きづらさを抱えた若者に対する居場所支援の仕事もしています。
一言:年を取るにつれ、色々な価値観に触れて、カルチャーショックを感じるのが楽しくなってきました。研究を通して、様々な人と出会い、自分の中の多様性を育みたいです。
所属:早稲田大学人間科学学術院 助手
専門:臨床心理学,LGBT,女性、学生相談
プロフィール:東京大学大学院博士課程を単位取得満期退学。現在、早稲田大学人間科学学術院の助手。主に女性バイセクシャルを対象にした臨床心理的な支援について研究しています。また、医療系の学校でリサーチアシスタントや非常勤講師としても勤めております。臨床心理士としては、大学の学生相談室や障害者の就労支援事業所にて心理支援活動を行なっています。
好きな言葉:一期一会
所属:東京大学大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 臨床心理学コース 修士課程
専門:臨床心理学
プロフィール:大学院の修士課程で,主に成人期ゲイ男性のアイデンティティについて研究しています。社会の物語が個人に対してどのように力を奪ったり与えたりするのか,個人の力を奪う物語に対してどのような対処ができるかに関心があります。
所属:成城大学 IR推進室
専門:比較教育学、高等教育論。
プロフィール:東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。
高等教育の政策分析・国際比較で学位を取得後、働くプロセスで「性別不合」について認識し、セクシャル・マイノリティのなかでも特に「トランスジェンダー(性同一性障害/性別違和/性別不合)」について勉強することになりました。セクシャル・マイノリティをめぐる政策分析、当事者たちの教育経験とキャリア形成等を中心に見ていきたいと思います。
所属学会:日本比較教育学会、日本高等教育学会、GID(性同一性障害)学会、情報ネットワーク法学会、WPATH(World Professional Association for Transgender Health)等。